オーストラリアでファーム仕事をご検討されている方必見
オーストラリアのケアンズに位置するキャンパス型語学学校の「SUN PACIFIC COLLEGE」から今後、オーストラリアのワーキングホリデーでファームのお仕事をご検討されている方向けのお役に立つメルマガをいただきましたので下記に転載させていただきます。
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先週SPCアクティビティで行われたファーム研修訪問と、それに関わる英語教師と一人の留学生の話をお届けします。皆様のカウンセリングの際、少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。
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SPC人気の先生、ジェイソンの暮らすのはマンゴーファーム。平日は英語教師、週末はご両親のファームのお手伝い。ご近所もすべて農場ですから、いつもSPCワーホリ軍の仕事探しのお手伝いをしてくれます。
ジェイソンの思いつきでした。
「サトシからファーム紹介を頼まれたんだ。でもね。。。。彼、毎朝クラスに遅刻してくるし、まだ初級者クラスなのに授業中ボーっとしてる。ファームオーナーたちは友人だ。間違えた人材の紹介はできない。でも生徒に「NO」というのは嫌だ。で、思いついたんだけどね・・・」
彼がイタズラ小僧の顔で提案してきたのは。。
【Let's experience】one day farm!
ジェイソン一家の協力でSPC週末イベント「ファーム実体験ツアー」
ジェイソンから生徒への参加条件は「仕事のつもりで来る」こと。全クラスで希望者を募ったところ、全校生徒の半分以上!!私たちスタッフで、WHビザ所持者、1~3週間以内卒業予定、卒業後の仕事が決まってない、等々の条件の17名の生徒を選出。あの「サトシ君」も入っていました!車4台稼動ということで私も運転手参加!(SPC労働者の辞書に週末という言葉はないっ!?)
開催日、土曜日の朝が来ました。
【Do you understand that】you just lost your job?
分かるかい、君はクビだよ
出発の朝、SPC校内オフィス前、風車のもとに参加者たちが集まっていました。いつもの優しいジェイソン先生はちょっと違った様子です・・・カウボーイハットの下には「農家の顔」。サトシ君はまだ来ていません。
出発時間になりました。ジェイソンが「時間だ。みんなバスに乗るんだ!」と声をかけ、生徒たちはそれぞれの車に乗り込みますが、サトシがいません。
5分遅れで走ってきたサトシくん、 「ごめんなさい、寝坊しちゃった。」
(実は彼を待っていた)ジェイソンがFarmerの顔と声でいいました。
"I'm sorry but you are fired, Satoshi. Because the pick-up bus had left without you already. Do you see ...... "
「残念だなサトシ、君はクビだ。ピックアップバスは出発したよ。どういうことか分かるか?・・・」
「君たちがお客さんの朝8時や9時からの英語クラスじゃない!これは朝の3時や4時から始まる君たちの仕事なんだ。しかもピックアップトラックに乗り遅れるような者は即刻くびなんだ」
愕然とするサトシ・・・いや17名全員・・・いや、私たちスタッフ3名を含む20名が固まりました。そしてジェイソン先生は「さぁ出発だ」と言うと、ご本人の4WDに乗り込みました。でも私は見ちゃいました、笑いをこらえている彼の横顔!ほっ
潮の香りと波の音も聞こえるようなケワラビーチからマリーバへのドライブ。目の覚めるような世界が続きます。世界遺産のクランダ熱帯雨林は古代の森、そして高原地帯に入ると熱帯気候は高原気候に変わりサバンナのような景色が広がります。1時間ちょっとのドライブ。ジェイソン先生の毎日通勤運転する道。
英語で理解できるか?
英語で伝えられるか?
マリーバ。ジェイソンのマンゴーファーム「Emeraldo Crest」に到着です。彼の実家は大きな農園の真ん中。ご近所さんなど見えません。家屋の横、倉庫の屋根の下に17個の椅子が並べてありました。グループに分けられて、レクチャーの始まりです。
ジェイソンはマリーバの歴史、地形、気候、生産物など様々な知識を、澄み切った青空と大きな農園を背景に話してくれました。農家の人々の過去と、開拓の歴史が見えてきます。彼らの生活が重みを持ってきます。農家の人は、雇い主とか、オーナーとか、セカンドビザをくれる人ではなくて、この土地で生活している本物の「人」であることが見えてきました。さすが英語教師の英語、みんなに分かりやすい英語だなぁ、とか最初はプロっぽく聞いてた私もあっという間に話しに引き込まれていました。
ジェイソンがいきなり「スプレー缶」と「木の板」を各グループに配りました。突然のジェイソン。彼は授業でも意外性で有名ですから。
「各グループで2つ課題をしてもらう。そのスプレー缶が農場でどう使用されるのかと、木の板のサイズを調べる。電話越しに相手に正確に伝えること。制限時間は10分、始め!」
ええっ!なんで私にもスプレーくれるの?スタッフも?この板は何っ??電話ってなになに??
スプレー缶の裏ラベルの説明を読む生徒たち、木の板を計ってはどう英語で言えばいいかを検討する生徒たち、教室とは違った緊張した空気が漂います。だって今日のジェイソンは英語先生じゃない、ファーマーなのですから!笑
10分後。。。皆、結果ボロボロ
ラベルには英語で、防腐剤とか、肥料とか、化学成分とか、縦横、長さに、、
センチメートルじゃなくてフィートって何?電話の先の人、ジェイソンのお父さん?笑 なにあのアクセント!!
ジェイソンは皆へ言います。
「これは実際にファームの現場で起こることだ。農家の人にトラクターが動かなくなったから、車輪のホコリを取るスプレーを取って来てくれと電話で頼まれたらどうする?辞書でスプレー缶の使用用途を読んでる暇はないぞ!携帯電話での会話は広い農場では当たり前だろう。」
「木の板は、野菜や果物の代わり。マンゴーファームでは品質を守るために、縦、横、幅何センチ以上のものは収穫しない。逆に何センチ以下のものは成長しても商品にならないから切り取るというルールがある。物を計る能力以前に、英語が理解出来てないとどうなる?間違った収穫をされてしまい、野菜や果物が無駄になり、大損でつぶれた農家もあるんだ」
「今、考えてくれ。ファームの仕事を探すことは大切だろう。でもファーマーとコミュニケーションが出来なくては意味がない。今、君達が本当にやるべきなのはSPCでしっかりと英語を勉強することじゃないのか?」
みんな、特にサトシくんとエレメンタリー仲間たち・・・表情が完全に固まっていました。ひゃぁ~現実って感じ!
【Do as farmers tell you to do!!】ファーマーに言われたら、やれ
さぁ次はゲームだぞ!とジェイソンが笑顔で言うと、また皆が元気になるから、本当に不思議なジェイソンと、元気シンプルSPCワーホリ軍団。普段から強い信頼関係をもっている先生と生徒たちだから。。で、今日は農家の人と見習い労働者か 笑
身体を使って実体験!ニワトリ小屋!!
「鶏ファームケースだ。誰が鶏を捕まえられるかゲームだ!捕まえた人には最高に新鮮な生卵プレゼント!」
いや、私、これは絶対無理。。
「はい!僕やりたい!やりたい!」と、スイスとフランス男性2名。ニワトリ小屋に飛び込みます。
でもそれを見守る他の留学生たちの顔には、「臭い、汚い、いや!」と書いてあります。ジェイソンが言います。
「一番大切なこと、農家ではいろいろな仕事をさせられる、野菜農家でも動物の糞の始末の仕事もあれば、牧場でも雑草抜きの仕事もある。ファームでは、とにかく文句を言わずに言われたことをやれ!」
またまた皆さん、がーーーーん。
私はそれでもニワトリなんか絶対無理!
楽しい研修と、ガーンが繰り返し続きました。ジェットコースターみたいなファーム体験実習の土曜日。
高枝きりバサミでミカン収穫
果物の箱詰め
ボックス運びの裏技講義
青空の下、たくさんの笑い声と、へぇ~で、実は何にしても楽しい時間。すると「野良仕事は疲れたかい?」って、素敵なジェイソンママのBBQご馳走ランチ!!! ああ、なんてラッキーな17名のWHっ子なの~。
ランチの後、ダメ押しで出てきたのは、四駆動バギー!乗っていいの?ライセンスは??これ、無料の学校アクティビティ!!??本当に文句なしの土曜アクティビティ、素敵な一日でした。
以上がSUN PACIFIC COLLEGEからのメルマガになります。
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