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CEFRとは?


CEFR(Common European Framework of Reference for Languages;ヨーロッパ言語共通参照枠)。

2001年に欧州評議会(Council of Europe)が20年も研究して発表した外国語能力の参照基準です。

CEFRは全部で6つのレベル(A1 / A2 / B1 / B2 / C1 / C2)から構成されています。

CEFRのもっとも大きな特徴として、「~ができる」という「CAN-DOディスクリプタ」によって、各レベルが定義されていることが挙げられます。

また、目標が明確なため、自主学習および講師が授業をする際の指標となり、より効果的な授業が行われます。

もともと、複数の言語や文化が共存するヨーロッパにおいて、異なる学習環境を背景とする言語能力を比較できるように開発されたCEFRは、世界中からも大きな注目を集め、幅広く導入されつつあります。

また、CEFRはIELTSやケンブリッジ検定などの資格試験でも利用されていて、日本ではNHK英語講座などでも2012年よりCEFR基準を導入しています。

最近は世界中の多くの語学学校でもCEFRの導入が進んでおり、世界基準の言語指標として広く知られてきています。

CEFR:レベルの定義(CEFR公式定義より翻訳)

C2 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。  

C1 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。  

B2 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

B1 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を 作ることができる。  

A2 ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。  

A1 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、 はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。