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フィリピンが世界のコールセンターになった理由


フィリピンは世界で3番目に英語を話す人口が多いことでも知られており、最近は英語留学先としても年々渡航者が増加していますが、発展途上国で人件費が抑えられるということもあり、世界のコールセンターが集まる国としても知られています。

元々、フィリピン同様に英語を話せて人件費が抑えられるインドがコールセンター産業の中心でしたが、現在はインドを抜いてフィリピンが世界一と言われています。

フィリピンがインドを抜いてコールセンター産業が成熟した背景には、「フィリピン政府の支援」、「テレフォンオペレーターの質」、「高い英語力」、「若年層人口の増加」などが挙げられますが、インドでは好景気の影響もあり、売り手市場で流暢に英語を話す高等教育を受けてきた若い人材は高賃金の仕事を求めてすぐに辞めてしまう傾向も一因となっています。

フィリピンではGDPの2~3%ほどをコールセンター産業が占めるほどで、この数字は日本でいうところの自動車産業に匹敵するほどです。

フィリピンのコールセンターで就労する方の給料は月額15,000ペソ程度から、段階を踏んで30,000ペソ程度まで上昇します。30,000ペソという金額は、最大都市マニラの大卒者平均賃金の1.5倍~2倍にも及び、安定的に高度人材が就労できる環境が整っているということもあり、世界の名だたる企業の多くがフィリピンにコールセンターを構えています。

昨今、急速な経済成長を遂げている世界からも注目される東南アジア諸国連合(ASEAN)ですが、その中でも世界から熱い視線を集めるフィリピンは人口が1億人を超え、現在も1年に約2%ずつ増加しています。

平均年齢も日本の45歳より圧倒的に若い23歳となっており、若手の労働力がフィリピンの経済成長を押し上げています。

現在の人口増加の推移を考えると、フィリピンの人口は2028年に1億2,300万人に達する見込みで日本を追い抜き、なんと2091年まで人口が増え続ける見通しとなっています。

今後、更なる経済成長が予想されるフィリピンから目が離せませんね!