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新型コロナウイルスに関するニュージーランドの最新情報



ニュージーランドの国境再開に向けた次のステップについて討議するフォーラムが開催され、各界識者によるパネルディスカッションが行われました。
このフォーラム開催にあたり、新型コロナ公衆衛生諮問委員会の国境再開に関する見解が発表され、またアダーン首相から国境再開についての演説がありました。

今回発表された国境再開に向けた枠組みは、コロナの国内流入を防ぐコロナ排除政策を今後も継続しつつ、リスク管理をしながら海外との往来を可能にするためのものです。
現状をステップ1とし、国境再開のための試行期間をステップ2と位置付け、段階的にステップ3や4を目指していきます。

ステップ1:(現状)

入国者全員14日間の政府指定機関での強制隔離措置あり。入国はNZ市民、永住権保持者、特別許可を得た人のみ

ステップ2:(今年10月以降)

入国はNZ市民、永住権保持者、特別許可を得た人のみ。
一部の許可された入国者に限り、14日間の強制隔離措置に変わる柔軟なシステム(期間短縮や自宅隔離など)の試行が行われる一方、そうした入国者に対する検査、追跡体制は強化。それ以外は引き続き14日間の強制隔離。
また今後の入国者に対するワクチン接種や検査のシステム強化が図られます。

ステップ3:(来年以降)

各国の感染リスクを3段階に分け、段階的な入国緩和を開始。
低リスク国からのワクチン接種者の入国は隔離措置なし。
中リスク国のワクチン接種者は緩和された隔離措置。
高リスク国からのワクチン接種者と全てのワクチン未接種者の入国は引き続き14日間の強制隔離措置。

ステップ4:

ワクチン接種済み、かつテストで陰性だった入国者は隔離措置なし。それ以外は14日間の強制隔離措置継続。





※4つのステップについて詳しくは下記リンクをご参照下さい。
https://covid19.govt.nz/assets/reports/Independent-Advisory-Groups/Reconnecting-New-Zealanders-to-the-World/Reconnecting-New-Zealanders-to-the-World-Next-steps.pdf

今年後半のステップ2の試行期間に合わせ国内でのワクチン接種の促進や検査態勢の強化などの対策が進められます。試行期間にコロナが国内に流入した場合、再度ロックダウンの可能性も否めませんが、検査追跡体制の強化やワクチン接種促進などによって、できるだけ国民生活に影響を与えない形で、徐々に国境を再開したい考えです。

ステップ3以降については来年とされていますが、明確な時期は定められておらず、残念ながら日本からの渡航制限の解除についても具体的な時期の目途は未だたっておりません。国民のワクチン接種率、海外各国での感染状況の拡大や変異種の脅威など、さまざまな要素を加味しながら、段階を追って柔軟に判断、対応していくものと思われます。

日本から留学生の渡航再開時期について不透明な現状は変わりませんが、ニュージーランドも国境再開に向けてやっと一歩を踏み出すことになります。