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ニュージーランド入国制限解除に向けて


ニュージーランド国内での規制

残念ながら8月よりの市中感染を抑えきることができず、いまだ市中感染の拡大が続いています。現在の1日の新規感染者数は100人前後となり、今週は若干減少傾向にあります。
一方、ワクチン接種が推進され、オークランドではワクチン接種可能な人口の内、2回目の接種率が90%を越えました。ニュージーランド全体でも年末までには90%を越えることが見込まれています。
これを受け、今までのアラートレベルが撤廃され、今後は新しい新型コロナウイルス感染防止対策の枠組みの元、感染拡大防止対策が実施されることになりました。
新しい枠組みは、医療体制の逼迫具合により、赤、オレンジ、緑で表されるため、信号システムと呼ばれています。
12月3日により、この信号システムに移行し、オークランドや市中感染がみられる地域は赤、それ以外の地区はオレンジとなりました。その色により、集会やイベントでの制限が変わりますが、基本的には一律のロックダウン措置は撤廃され、マスク着用やワクチンパスポートを利用することで飲食店を含む事業なども、多くがオープンします。
オークランドでは100日間を越えるロックダウン措置が解除され、新しい規制の下、平常通りに近い、経済の再開が始まりました。
試験を目前にした現地高校は既に再開しておりましたが、信号システムへの移行で語学学校もワクチンパスポートを持つ生徒に対し対面授業を再開しました。

渡航制限緩和の政府方針

昨年来のコロナウィルスの世界的な蔓延により、ニュージーランドは外国人の入国制限を実施してきました。先日の11月24日、NZ政府は2022年よりの段階的な入国制限の緩和について言及し、特に2022年4月30日以降、2回のワクチン接種を完了した外国人は隔離用のホテル(MIQ)に入ることなく(自己隔離は必要)NZに入国できるようになると発表しました。

この日程は三段階のステップを踏む予定です。以下、現地の日本大使館からの発表を参照します。

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◎MIQ(隔離専用の施設)に入らずにNZに入国できるようになる日程

【ステップ1】(2022年1月16日(日)午後11時59分~)
2回のワクチン接種を完了したNZ人、永住者(residence-class visa holders)及び現在の国境管理体制下においてNZに渡航可能な者は、オーストラリアからNZに入国可能(ただし、渡航前14日間、オーストラリア又はNZに滞在している必要あり)。

【ステップ2】(2022年2月13日(日)午後11時59分~)
2回のワクチン接種を完了したNZ人、永住者(residence-class visa holders)及び現在の国境管理体制下においてNZに渡航可能な者は、高リスク国(※)を除く全ての国からNZに入国可能。

【ステップ3】(2022年4月30日(土)~)
2回のワクチン接種を完了した外国人に対して、国境を開放(ビザの種類によって段階的となる可能性あり)。

※高リスク該当国(11月24日現在)
パプアニューギニア(なお、11月24日現在、高リスク国として指定されているインドネシア、フィジー、インド、パキスタン、ブラジルは、12月上旬に指定解除)
(※オミクロン株の出現により、アフリカ大陸南部の9ヶ国も高リスク国に加えられました)

◎MIQを実施しない場合の入国条件

●出発前の検査が陰性であること
●2回のワクチン接種が完了していることの証明
●渡航歴に関する自己申告
●到着日又は翌日の検査
●7日間の自己隔離
●隔離終了時(市中に出る前)の最終検査が陰性であること

◎その他留意点
(1)到着空港から自己隔離場所までの移動手段や自己隔離場所の要件等のガイドラインを始めとする自己隔離の実施方法の詳細は、12月に発表される予定。
(2)本件は、MIQが終了することを意味する訳ではない。今後もMIQは、重要な役割を持つ。

(政府発表内容)
https://www.beehive.govt.nz/release/reconnecting-new-zealand-%E2%80%93-next-steps

エデュケーションニュージーランドと移民局の発表

ニュージーランド政府が外国人の受け入れを再開する方向に舵を切り、具体的な日程が提示されたのは大きな一歩かと思います。
多くの日本からの留学生の方はステップ3が該当すると考えられますので、2022年の4月30日より順次入国が可能になりますが、一斉に全ての方が入国できる訳ではないようですので、ご留意下さい。
詳細は今後順次発表されるかと思いますが、ビザの種類やその他の条件などに沿って入国許可がでると思われます。
到着後には自己隔離があり、その方法についてや、留学生の場合は学生ビザの申請から発給、また、今後のニュージーランドのコロナの蔓延状況による対策など、具体的な実施についてはまだまだ不透明な部分も多いです。
エデュケーションニュージーランドは、この政府発表について、海外からの入国は段階を追ったものになること、また留学生の渡航についての具体的な時期が示されていないことを鑑み、渡航制限についてもっとはっきりするまでもう暫く待った方が良いとの見解を発表しています。

またニュージーランド移民局は海外からのビザ申請停止期間を2022年8月5日まで延長しました。この措置は渡航制限の変更によって変わる可能性があるとされています。
この発表は4月から渡航制限を緩和するとの政府の発表と相反するようですが、まずはビザ申請に制限をかけた上で、渡航緩和の拡大に対応しながらビザ申請数をコントロールしていくための措置ではないかと思われます。

留学をお考えの方は、今後も最新の情報を入手し、現地の状況を見ながら、ニュージーランド留学の計画を立ててください。

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