2023年9月 Curious World Academy視察報告
Curious World Academy（以下、同校）を2022年11月14日に開校後、私個人としては初めて訪問させていただき、日本人現地スタッフーのTonyさん、校長の城戸さんにご案内いただきました。
月曜日の夕方16時に到着後、体験レッスン、キャンパスツアー、夕食、打ち合わせ、宿泊、朝食とロングステイさせていただきました。閑散期で他校さんが集客に苦戦する中、約80名のキャパに対し50名以上が在籍し、いい意味で賑やかな雰囲気でした。
開校から1年弱の新設校ではありますが、今回初めて開校時のエピソードまでお聞かせいただけ、有意義な時間を過ごすことができました。単に英語教育を提供するのみならず、現場スタッフや講師を厳しくも優しく指導するお姿も垣間見え、ここならば安心と改めて確認することができました。
講師採用ハードルが非常に高いことで有名な同校ですが、組織全体の底上げのために、初期メンバーの講師をあえて解雇するなど、徹底的にこだわり続けています。バギオ地域の経験豊富な講師陣だけでなく、元ブリリアントセブ、CELLAなど有名校の優秀な講師も採用し続けているため盤石の体制です。
中でも驚いたのが、半年後に新規事業として開始する大学付設の語学学校USP ESLの講師トレーニングを6か月前から有給で行っていることです。可視化できない“教育”の部分をこだわりぬいているからこそ、フィードバックが高いのだと思います。
体験レッスンも受けさせていただきました。教えるスキルはもちろんのこと、先生自身がとても生き生きと楽しそうにレッスンを展開してくれるので、いつの間にか時間が過ぎています。この日は教材を使用せず、先生が手書きで用意した単語帳を並べ、類似表現を2つずつ横に並べて完成させるというレッスン内容でした。
分からない単語や熟語も例文やボディランゲージを用いて分かりやすく解説してもらえました。表情も豊かなので、仮に聞き取れなかったとしても表情で何を伝えているのか予想することもできます。
学校が入居するビルはホテルとしても運営している為、学生以外にホテル滞在客もおりますが、入口にはホテルのガードマンに加え、学校側でもガードマンを雇用している為、二重のセキュリティ体制となっています。
以前、オンライン英会話で挫折経験のある真面目な生徒がターゲット層とお聞きしていましたが、意外と陽キャタイプの若い方もたくさんおりました。思っていたよりずっといいバランスの生徒層だと感じました。
学校1階のラウンジスペースは24時間開放しており、ここに設置しているテレビではNetflixを無料視聴できます。
同校の門限は日～木：22時、金・土・祝前日：24時（※未成年は20時まで）となっておりますが、11時～13時までの外出が許可されているため、外出ルールも緩めに設定されています。
なんでも同校では、韓国留学生が校内キッチンでバリスタインターンに取り組める仕組みをもっているため高品質なコーヒーを提供できるそうです。国際的な資格を格安で提供したいという校長の想いが反映されている部分でもあります。
お食事はブッフェ形式です。もしアレルギー等がある場合は、メニュー変更等柔軟にご対応いただけます。
食事面でも気にかけており、成分表を毎食表示し、アレルギーのある方でも安心した食生活を送っていただけます。
フルーツも食べられます。みずみずしく美味しかったため、当日、おかわりさせていただきました。
食事面でも気にかけており、成分表を毎食表示し、アレルギーのある方でも安心した食生活を送っていただけます。
今回は夕食と朝食をご馳走になりましたがいずれもとても口に合いました。
たまたま新入生の初日のタイミングで訪問することができ、新入生に交じって、放課後スペシャルクラス（無料クラス）のオリエンテーションに参加させていただけました。先生同士の仲の良さを物語る雰囲気と新入生を迎え入れようと冗談を交えながらゆっくり大きな声で説明するお姿が印象的でした。
数日前に高校生の生徒様2名（友人同士）が満室を理由に2023年12月の受け入れを断られてしまったのですが、無理を承知で校長に相談してみたところ、特別にお部屋を別途ご用意いただけるサプライズもあり感動しました。
校長の城戸さんとは以前から会社ぐるみで親しくさせていただいておりますが、小さなご縁を大切にする姿勢は日系校だけに留まらず、語学学校長の模範となって欲しいと切に思いました。
また、同校はサポート面でも非常にケアが手厚く、むしろ24時間体制でサポートを提供している現場スタッフの働き方が心配になるレベルです。中でも今回キャンパスを案内してくれたTonyさんはYoutuberのぷろたん似の優しい方で、ついつい面倒を見過ぎてしまう自分の性格を嘆いておられました。
エージェント目線で言えば、ここまでサポート力の高いスタッフさんも中々いないと思います。Tonyさんがサポートに携わった学校法人団体からもケアの手厚さを評価され、感謝のLINEを見せてもらいましたが、それだけで充分過ぎるほど伝わりました。
当日のレッスンスケジュールも掲示板で確認することができます。ここまで細かいスケジュールを掲示している学校は初めてです。
日系校らしく、滞在中の門限についてのアナウンスもしっかりと掲示されています。
人気の先生をランキング形式で発表しているのですが、ワンピースに模した形で掲示しているあたりユーモアのセンスがあるITスタッフがいるのだと感じました。
週末アクティビティ情報も日本語で掲示されていました。
学校スタッフの顔と名前が分かるように、張り出されています。風通しのいい学校雰囲気がここにも表れております。
レッスンルームにも先生の写真とお名前が貼られていました。余談ですが、このドアも学校手作りなんだそうです。かなりクオリティが高く、言われるまでプロの仕事だと思っておりました。
レッスンルームは対面式です。人工芝のおかげか殺風景になりません。
レッスンルームの上には空気の通り道があるため、換気もしっかりとできます。感染対策も想定された上で設計されています。
レッスンルームの廊下です。
オフィスルームです。他校でも経験のある日本人女性スタッフからの案で、この棚を設置する案を採用されたそうです。
提出物もしっかりと管理しています。
こちらがオンラインを提供している教室です。同校はオンライン留学プログラムを入り口に事業をスタートさせ、現在もオンラインレッスン提供が事業の軸となっております。オンライン留学事業で得た知見を語学学校運営にもフルに活用しています。
防音パッドのようなものも付いておりました。
こちらは別のフロアのマンツーマンルームです。個室タイプとオープンタイプの2種類ご用意があります。オープンタイプの場合、外からレッスン風景が見えるため、学生や講師管理がしやすい観点から、集中するための個室タイプとオープンタイプの2タイプをご用意した経緯がございます。
住環境も快適で、特にネットの通信速度が他校に比べて速く、安定していると感じました。インターネット回線に強いこだわりがある為、インターネット環境はフィリピントップクラスを誇ります。実際に動画も見れましたし、ウェブサイトも更新の仕事も特にストレスなく出来ました。
今回は3人部屋を1人で利用させていただきました。部屋に入室した時の感覚はホテルにチェックインした時に限りなく近かったです。
お部屋の広さ的にも圧迫感をまるで感じませんでした。
冷蔵庫も完備です。
クローゼットも収納力充分です。衣類ハンガーも現地調達の必要がなさそうです。
クローゼットの中も棚が分かれているため、使い勝手が良かったです。金庫はありませんでした。
また、ご存じの方も多いかもしれませんが、同校ではなんとトイレットペーパーが“流せます”。（トイレットペーパーを流せる学校はすべての地域でわずか2校程度だと把握しております。）さらに同校では温水洗浄便座のため、日本で言うウォシュレットをご利用いただけます。
シャワールームです。シャワーの水圧も特段問題ありませんでした。
ウェルカムセットもありがたかったです。バスタオル（毎週木曜に交換していただけます）、ミネラルウォーター（ペットボトル）1本、歯ブラシ、トイレットペーパー1ロールが置いてありました。ドライヤーの無料レンタルも可能であるため、シャンプーやボディソープ以外は特段個人でご用意いただく必要はありません。
エアコンは旧式タイプでしたが、静音性も問題なく、冷却性能も何ら問題ありませんでした。
バスタオルハンガーもしっかりあります。
さすがの日系校らしくシャワーカーテンも付いておりました。
洗面台に水を溜める栓がないため、コンタクトを持っていく方は、排水溝カバーがあるといいかもしれません。
唯一惜しいと感じたのは掛け布団が薄い（シーツと区別がつかない）ことでしたが、翌日聞いたところ、分厚い毛布もレンタル可能とのことでした。もしくは近隣スーパーのSAVE MOREにて400ペソ（約1,000円）程度で購入可能だそうです。
学校によってあまり代わり映えのしない朝食に美味しいコーヒーが付いており、味も濃くて上質な味わいでした。
こちらのポッドに温かくて美味しいコーヒーが入っております。ミルクや砂糖も置いてありました。
光熱費やインフラの高騰により、2023年11月より値上げが決定しております。公式アナウンス前ではありますが、料金設定のご相談もいただけたため、恐れながら少しだけ意見させていただきました。
