2023年9月 GLC(GLOBAL LANGUAGE CEBU)視察報告

GLOBAL LANGUAGE CEBU(以下、同校)に、私個人としては約6年ぶり、移転後(学校名変更後)初めて訪問させていただき、日本人スタッフーの志保さんにご案内いただきました。志保さんは業界歴15年超えのベテランスタッフさんなので多くを学ばせていただけました。お互いのコーディネートの配色が同じ(薄緑と黒)で、ペアルックみたいと笑い合っておりました。今回、私のスマホでこの写真を撮影したのですが、すぐさま共有してほしいとのお茶目なところも裏表がなくとても信頼できます。

まずは入口です。門限もない日系大型校ですが、23時までを推奨としています。ここでしっかりと生徒の出入りも管理しています。私も記載しましたが、フィリピンとは思えないほど厳格に記載を求められました。これならば安心です。

急なスコールも多いセブですが、学校の入口で傘の貸し出しサービスを行っています。こうした差別化ポイントも特に説明をしないあたり、逆に安心しました。当たり前のサービスだと思っているが故に、あえて今更説明する必要もないというスタンスに日系校の強さを感じました。

100%近い日本人比率の学校も多い中、同校は日系校でありながら日本人比率が40%とかなり低いのが特徴です。韓国、台湾、中国、ベトナムだけでなく、アラブやタイ、モンゴル、ロシアなどの国籍の生徒も在籍しており、欧米の語学学校のような雰囲気を感じました。

オフィスも各部門ごとに分かれており、オフィス内も国際色豊かなのがとても印象的でした。閑散期にも関わらず200名以上が在籍していましたが、ここで管理しています。

いい意味で日系ぽくなく、各々が自由に働いているような職場風景がまた欧米の語学学校ぽくもありました。

オフィスの右手にはナースが常駐で、これだけの規模感でありながら、毎週水曜に往診サービスがあります。体調不良も悪化する前に処置ができるため、安心してお過ごしいただけます。

事前テストやテキストもそうですが、生徒さんへの案内もデジタル化へと進化させております。いまだに紙ベースの学校がほとんどのなか、唯一時代に追いついている学校だと感じました。当社の提携校で唯一、タブレットかパソコンの持参が必須の学校となっております。

スタディ&エンジョイを掲げる同校では、アクティビティにも力を入れています。コスパ最高の学校を謳っているため、こうしたところも充実させています。毎月週に3回、週末は月に2回とかなりの頻度で開催しています。セブの生活も外国での生活も楽しめそうです。

また、月~土曜の毎日放課後にシティエリアへのシャトルバスを学校が出してくれているため、安心です。往復の交通費が節約できることもさることながら、移動中のストレス(ぼったくりや道間違い)が軽減されるのが大きいです。放課後の面倒までしっかりと見てくれます。

訪問時の夜には台湾ナイトの校内アクティビティが控えていたようで、ホワイトボードに絵を書いて盛り上げようとしておりました。学生さんが自発的にこのようなイベントに関わろうとする姿勢も同校の校風なのだと思います。

同校のプールを使って、DJなども用意した本格的なプールパーティなども盛り上がりそうです。普段クラブなどに行かない方もこの機会に雰囲気を味わってみてもいいのではないでしょうか。

こちらがクラスルームです。SMEAGスパルタ時代からおそらく壁以外はリノベーションしていないと思います。失礼ながら申し上げますと、この棟だけ老朽化が目立ちました。

この建物の奥にはゲームルームという独自の部屋があります。PS-5やWiiなどが置いてあり、学生同士交流することもできます。マーケットを拡大できている理由がこのような仕組み作りにあるのだと感じました。かなり広い部屋タイプなので、レッスンルームとして開放する方が賢明に思えますが、思い切ってゲームルームとして運用する決断ができるあたり、素晴らしいです。

大グループの学習風景です。

エレベーターも男女で分かれています。

上のフロアには卓球台、ラウンジスペースがあります。写真だと伝わりづらいのですが、サッカーのボードゲームなども置いてあり、ここも欧米の語学学校を連想させます。

こちらがマンツーマンルームです。L字型で部屋の装飾等もなくスタイリッシュな印象です。全部で157部屋あり、全室にパソコン完備です。IELTS以外のレッスンルームでパソコンを置いてあることですら驚きなのに、全部屋にあることでさらに驚きました。IDで学生管理も徹底しています。

親子留学の方も増えているようで、キッズルームの完備です。

充分なスペースを確保できています。空き部屋をとりあえずキッズルームとして使っている感じではなく、構造的なところも考えた上で設計されているように感じました。

知育教育のことまでしっかりと考えられています。

反対側に受付があります。

受付の斜め向かいには校内売店があります。かなりの品揃えです。

日本の食品もあえて仕入れているそうです。同校は24週以上の長期留学生や中高生も多いため、こうした配慮がなされています。伊藤園のお~いお茶なども置いてありました。

クラスルーム前の廊下です。一番手前のテーブルの建付けが悪いのか、がたつきます。すでに在校生は知っているのか、ここだけ空席が目立ちました。このフロアで打ち合わせをさせていただいたのですが、先生のお洋服がかなり印象的でした。

ジャケット着用を義務化しているため、プロ意識が高そうな先生が多かったです。また、すれ違う時の挨拶の仕方も品が良く、レベルの高さが垣間見えました。

続いてお部屋の紹介です。まずは一人部屋です。

ベッドの脇にソファが置いてあります。ベッドが置いてあるだけで殺風景な1人部屋が多い中、この配慮は脱帽です。

壁掛けのアートもあります。余談ですが、こちらは旧SMEAGスパルタキャンパスのものだそうです。

エアコンは旧式タイプです。私はまったく気になりませんが、このタイプのエアコンで音がうるさいと言われることもあります。冷却性能は申し分ないのでご安心ください。

一人で使うには充分過ぎるほど大きな学習机もあります。コンセントもデスク上にあるのがポイント高いです。

引き出しは小さめですが、鍵などの小物収納には使えると思います。

クローゼットの中も衣類をかける棒もちゃんとあります。

嬉しいことにクローゼットの中にも引き出しが付いてます。衣類や下着の整理などにも活用できそうです。

また、鍵付きのため、貴重品の管理もここでできそうです。

冷蔵庫とケトル、扇風機も置いてくれています。ケトルが置いてあるのは珍しいです。ウォーターサーバーでお湯も出ますが、いちいち部屋の外に出るのが億劫に感じるタイプのため、ケトルがあるのはポイント高いです。

デッドスペースを上手く活用した壁掛けラックです。出掛けにさっと必要なものが取れるのはありがたいです。

トイレなどの水回りも綺麗でした。

ドライヤー完備なのも素晴らしいです。

こちらは洗面台です。

シャワーです。

シャワーグッズを置ける棚まで完備です。無いところが多いですが、これが無いと結構不便です。

停電時の非常灯まであります。ちなみにですが、Wi-Fiは強いです。実際に繋いでみましたがサクサク動きました。オンラインレッスンも提供しているため、ネット環境へのこだわりは強いです。

オンラインレッスンの補足ですが、同校ではオンライン・オフラインの先生が二刀流です。コロナ禍を生き残れた背景にオンラインがあり、いまでは、東京都立の学校140校近くに提供しているそうです。

3人部屋です。色合いもシックな感じでまとまっているので落ち着きます。

こちらは2人部屋です。コンセントも平等なポジションにあるため、ルームメイトと喧嘩にならずに済みそうです。

こちらは団体客向けの食堂です。

卒業式なども行うイベントホールです。

バスケットボールリングもあります。リングの網が破れたまま放置されているところも多いですが、ちゃんと網もありました。綺麗なシュートが決まるとその音で何度も蘇れそうです。(スラムダンク世代の方以外はスルーしてください。)

ちょうどランチタイムに訪問したので、お食事もいただきました。私が当日いただいたお食事の写真です。盛り付けのセンスがないのを差し引いてもクオリティの高さは伝わるかと信じます。

お箸も鉄製(韓国人留学生向け)とプラスチック製(鉄製が重くて苦手な日本人留学生向け)の2種類が用意されています。

ビッフェ形式で、今回の訪問校の中で1番口に合いました。外部ケータリング会社にキッチンを貸し出しているため、このクオリティを実現できています。

スープの隣に調味料なども置いてあって、食へのこだわりを感じさせます。

フレッシュジュースなどのジュースサーバーも置いてありました。プールサイドのバーのような雰囲気です。一番左の緑色のジュースが何か分からなかったので飲んでみましたが、結局分かりませんでした。

左下がドレッシングなのですが、4種類ほどあって、生野菜の提供もあります。日系にも関わらず、本格的なキムチも味わえました。

サーターアンダギー風のパンもありました。個人的にこれがお気に入りでおかわりしてしまいました。

生野菜の提供だけでなく、フルーツも数種類出るそうです。7種類ほどフルーツが出るとお聞きしました。

分かりづらいですが、アレルギーのある方向けに、成分表も下に書いてありました。これは卵の表示です。味だけでなく、食事管理にまでこだわっています。

白米に加え、ジャンバラヤのようなお米も食べられるようになっておりました。長期留学で白米に飽きた方でもご飯の種類が多ければ食の満足度が増すと思います。

マクタンリゾート側ではなく、セブの市街地側に立地しているため、海が見えないこと以外のデメリットが見つかりませんでした。リゾート留学のニーズが強すぎる方以外、誰でも気に入っていただけるような万能型の語学学校でした。プチ欧米留学を最も体現できている学校という印象が強くなりました。

また、同校ではテストを渡航前に受けられるため、初日のオリエンテーション後の午後から4コマレッスンを受けられます。短期留学の場合、特にメリットとなります。なお、同校では4週間未満の場合、別途短期追加チャージ(50ドル/週)がかかります。

先生の教育にも力を入れております。リーダー格の先生がCELTA(日本でいう教育免許)という国際的な資格を保持しており、CELTA式トレーニングを実施しています。

記事の中で何度も何度も「欧米の語学学校っぽい」という表現を使いましたが、すなわち世界的水準のトレーニングが出来ているからこそです。このCELTA式トレーニングでは、生徒が7割話すというStudent Centred Policy(生徒が主役の授業体系)となっております。

もちろん、この有資格者がテキストを作っています。ビジネスを除くすべてのテキストが自社開発で、市販教材のビジネスですらコピー教材でなく、原本を使っています。ちなみにビジネスの教材はマーケットリーダーを使用しているそうです。

現在は400人規模ですが、旧クラシックキャンパスの拡張工事も進めており、500人のキャパになる予定です。単にスピーキング力アップだけでなく、社会生活におけるコミュニケーション能力の向上に重きを置くPREP法で伝える力が身に付く学校です。