2024年4月 SMEAG視察報告
SMEAG(以下、同校)に、私個人としては約6年ぶり2回目の訪問をさせていただきました。ベテランスタッフのFUMI(福島)さんにご対応いただきました。SMEAGキャピタル・エンカントキャンパス合わせて500名を超える規模にも関わらず、1人で対応されているベテランの方です。多忙を極める中、丁寧にご案内いただけました。
今回、バギオ(ロアカン空港)からのフライトでセブ(マクタン空港)へ到着したのですが、渋滞につかまってしまい、空港から1時間半かけて到着しました。週末の日中だったため、かなりの渋滞でした。※渋滞がなければ空港から30~40分の距離です。お約束の14時に20分ほど遅れて到着してしまったのですが、FUMI(福島)さんも緊急対応中だったようでしばらく校内のカフェで待機させていただきました。
ここで40分ほど打ち合わせのお時間をいただき、同校の現状についてお話を伺いました。270名の生徒が在籍し、日本人40%、韓国人20%、他は横並びで中国、台湾、ロシア等の国籍バランスとなっております。
卒業生や在校生の写真がずらっと並んでいるため、アットホームな学校併設のカフェの雰囲気を感じられます。
このカフェでは保存可能なケーキの販売もしております。次回訪問時にはケーキのお味もチェックしたいと思います。
カフェの扉を出るとキッズスペースがあります。6歳以上~の受け入れ可能な学校が多い中、なんと同校では1歳半~お受入れ可能となっております。2024年の3月には6・7組の日本人親子の方がお見えになったそうです。
キッズスペースにまでレセプションがあります。1週間に一度、フィードバックももらえるので親御様にとっても一生の宝物ができます。わが子の成長記録を海外で得られる価値は計り知れないと感じました。
キッズスペースとしてもかなりの広さがあります。1歳~5歳までご利用いただけます。
遊具の拡大写真です。
さらにもう一枚。
さらにさらにもう一枚。
こちらはキッズ向けのグループレッスンルームです。
レッスンルームの廊下ですらお子さまが喜びそうなデコレーションがしてあります。ちょうど手前のお部屋でお昼寝タイムでした。
奥のお部屋では子ども達が元気に遊んでおりました。たとえ英語が話せなくとも、いつの間にか英語で鬼ごっこを覚えていた子どもの成長に驚かれた親御様もいたそうです。
保育園のようにきちんと面倒を見ていただけるので安心です。レッスンをしている訳でないのに数字(1から10まで)を覚えてしまったお子様もいたそうです。
このお部屋も広くて快適そうでした。他にもTOEICハイスコアホルダーでも知らないであろう恐竜に関するマニアックな単語をいつの間にか覚えてしまったりとこのキッズルームで数々の成長を見守ってきたと伺いました。
こちらが1階のダイニングルーム(食堂)エリアです。以前はキッチンスタッフを雇用しておりましたが、その後ケータリング会社に移行、生徒さんの意見を踏まえて再度キッチンスタッフの雇用に戻されたそうです。
食堂もまさしくリノベーション中で忙しそうにされておりました。ケータリング会社の方が食事の満足度が高い傾向にありますが、あえて自社でキッチンスタッフを雇用することでさらなる満足度をあげようとする姿勢が素晴らしいと感じました。
前回訪問時とは打って変わってクリーンで快適な食堂へとアップグレードされておりました。
テーブルもシックで素敵です。座席数もかなりあるので混雑もある程度は解消されそうです。
ウォーターサーバーの他、ジュースも設置されておりました。水以外も置いてあるのは親切です。
1週間の献立も事前に確認できるので、好物メニューの日を見逃すこともありません。逆に苦手メニューの時に外食に切り替えることもできます。
こちらはランドリーエリアです。
洗濯は週3回となっておりますが、出したものがお部屋の前に返ってくるシステムになっています。わざわざ取りに行く手間がないのと、余計な時間を使わずに勉強に集中できるのが素晴らしいです。
各部屋の前にこのボックスが置いてあり、こちらにきちんと畳まれて返却されます。蓋で中が見えないようになっているのもいいです。
続いてこちらが階段なのですが、IELTS6.0(英検1級レベル)の方を貼りだしています。もちろん個人情報は伏せてあります。試験対策にめっぽう強くスコアの押し上げが得意な同校では、12週間でIELTS3.0⇒6.5まで達成した方もいたそうです。またベトナムの団体の生徒様で、4週間でIELTS5.5⇒8.0にスコアアップした方もいたそうです。他にも36週間でIELTS4.0⇒7.0までスコアを伸ばした方もいたそうです。(24週間でIELTS4.0⇒6.5+12週間でIELTS6.5⇒7.0)
ずらりと並んだ成績優秀者の掲示は圧巻です。優秀者の人数が多過ぎるため、もはや貼りだせきれていないことが悩みとのことでした。試験対策コース受講率も一般英語の40%にせまる35%と高く、全体の約3分の1の方が試験対策コースをご受講されています。また、公式試験を受ける20人のうち10人はIELTSスコア2.0~2.5は上がっているそうなので、圧巻です。
こちらが職員室エリアです。
職員室の中でセクションが分かれているため、生徒さんのあらゆる「困った」を即時解決できる仕組みが構築されています。例えば、会計の部署・施設管理の部署・VISA / SSP管理の部署・資材やWi-F管理の部署・学習相談の窓口等があります。
学校内でもこちらのE-MONEY CARD(日本でいうところのPASMO・Suica)を導入しており、金銭トラブルのストレスから解放されます。ウェブ上で管理されているため、支払いに関する万が一の間違いも起こりにくく、お部屋での盗難の問題もここでは心配する必要がありません。
平日はここに8時~22時でスクールナースも常勤です。体調管理が難しい異国の地にてこのサービスがあり、同伴で往診にも行ってくれるので病気の際も安心です。さらに週に1回はドクターが来校して健康状態を診てもらえます。
また、今回初めて知ったのですが、同校ではフィリピンの祝日も最低限となっております。日本とは異なり、突然の祝日が制定されるフィリピンですが、祝日による休校リスクをかなり抑えられる点も魅力です。
こちらがグループレッスンルームです。年齢層も高く、平均年齢はおそらく40歳を超える雰囲気でした。70代の方も来られるそうです。
こちらがラウンジスペースです。リラックスしている方が多く、なかなかシャッターチャンスが訪れませんでした。しっかりと勉強できるカリキュラムのため、こうした時間も大切です。
EOP(母国語禁止ルール)をさらにカスタマイズしたEOC(イングリッシュオンリーチャレンジ)という仕組みがあります。「英語を話したい方のみを集めたサークル」のようなイメージです。例えば、マンゴー工場への社会科見学のような課外授業まで展開しており、インストラクターが付き添うため、ただ見て終わるということもありません。具体的な内容は下記になります。
- 初日のオリエンテーション時に日本語でEOCについての説明
- 希望の生徒にはショッピングツアー時にEOCの担当者、並びに同じEOC希望の生徒様のみで行動
- オフィスのEOCブースで専用のストラップ購入
- 毎週EOCの生徒限定のアクティビティあり。※参加者は通常の授業を欠席しても免除
- 卒業時には学校より卒業証書、及びEOCのサティフィケート授与
こちらがマンツーマンルームです。L字型のためリラックスしてご受講いただけます。かつて楽天さんの英語研修プログラムの作成に関わっただけあり、カリキュラムもとても充実しています。ビジネスや試験対策に強いのは有名ですが、ESL(一般英語)も他校さんとは一線を画す内容となっております。
廊下は若干狭いですが、さしたるデメリットではありません。一般的な語学学校では、ESL(一般英語)だけはレベルの証明ができません。ところが、同校ではESLの中に、Cambridgeのカリキュラムを組み込んでいるため「レベルの基準が教育機関(学校)によってバラバラ」という弱点はございません。また、イギリスで最も認められている、いわば英語の原点とも言えるCambridgeを取り入れている点も欧米の学校さながらの取り組みです。実用的な学習はもちろん、テストも実際の模擬テストを使用します。
先生の勤怠(出欠やレッスン中のパフォーマンス)をレッスンルームの入り口で管理しています。他にも同校ではHP上で生徒の出席率やテスト結果、担任からのコメントまで見ることができます。ちゃんと勉強しているか不安な親御様は同校をお選びいただければ、ご安心いただけます。
校内にもレクリエーションルームもあります。ビリヤードが2台置かれておりました。
コロナ以降のフィリピンの学校では珍しく、TOEFLコースもある同校では、TOEFLテストセンターもあります。
試験用のデスクと器材がずらりと並んでいました。
ジムもあります。
広々としているため、待ち時間等もなく快適にご利用いただけそうです。
こちらが自習室です。週末の日中にも関わらず2割以上の生徒さんが勉強されておりました。
FUMI(福島)さんが夜の時間帯に自習室を覗いたところ、全校生徒の約6割ほど勉強されていたこともあったそうです。
留学中に不要になったものを寄付するドネーションボックスも各フロアに設置してありました。しっかりと時代の流れを踏襲しています。
各国の国旗も飾ってあります。
築年数が経っている(12年)にも関わらずクリーンに保たれているなと感じましたが、理由はこれです。清掃スタッフの方がこまめにモップ掛けをしていました。クリーンな学校生活はこのスタッフさん達によって支えられています。
現在もお部屋のリノベーション中の同校では、約3割のリノベーションが終わったそうです。お部屋の中は前回訪問時よりも格段に綺麗になっておりました。
複数人部屋の「隣の人と目が合って嫌だ」問題をこのパーテーションで解消しています。珍しいタイプのパーテーションです。
ただのパーテーションではなく、物を置ける収納スペースのほか、自分だけのコンセントスポットも確保できます。これは是非とも他校さんでも導入して欲しい仕組みです。
インテリアもグッとお洒落になりました。
天井のファンもお洒落で素敵でした。時間帯によってはエアコンなしでこのファンだけでもいけるかもしれません。写真だと伝わりにくいですが、この電球、3回押すと明るさの段階調節までできるようになっています。
こちらがエアコンです。静音性にとても優れておりました。
学習机も人数分あります。椅子は残念ながら普通の椅子です。
ここもベッド同様人数分のコンセントが確保されています。
頭上にはデスクライトがあります。テーブルのスペースを邪魔しないようにという構造上の配慮を感じます。
布団もしっかりと厚みがあってフカフカでした。
クローゼットも完備されています。木の色も統一感があり快適そのものです。
シャワーはユニットタイプですが、水回りもとても清潔でした。
洗面台も丸型でないため、洗面グッズも置けます。
シャワーも問題ありませんでした。
バスグッズをおける棚があるのもありがたいです。
シャワーカーテンも付いておりました。わざわざ買いに行く必要もなさそうです。
出掛けに便利なラックも置いてありました。デッドスペースまでも上手く活用しているため快適です。
こちらは入口に貼ってあるのですが、同校の卒業生で、TOEFLの最優秀生徒だそうです。TOEFLスコアを83⇒120点(満点)まで伸ばした猛者です。現在、この生徒さんとタッグを組んでカリキュラムの作成や教科書を作っているそうです。結果を出している方から学習アドバイスもいただけるのは同校の強みです。一生懸命勉強したい真面目な方にはピッタリの学校です。6年ぶりの訪問でしたが、進学校のような勉強熱心な方が多いイメージのままで安心しました。