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【オーストラリア】Sun Pacific College来社報告


オーストラリアのケアンズとブリスベンに立地する語学学校Sun Pacific Collegeのオーナーである笠原さんと日本マーケット担当の堀尾さんがお越しくださり、最新情報等を中心にお話しいただきました。


2001年にオーストラリアのケアンズに開校したSun Pacific Collegeは、2011年にケアンズ市街地から車で40分ほどの郊外にあるケワラに拡大移転し、キャンパス型の語学学校として新たな歩みをスタートさせ、2017年にはオーストラリア第三の都市であるブリスベンキャンパス、2018年には日本語学校となるSPC名古屋をオープンしました。


SPC名古屋は法務省(入国管理局)が認可した適正校で、国から年2回の入学(学生ビザ申請)が許可されているだけでなく、学生ビザで就学する学生は週28時間までの就労も認められています。


ベースとなる語学学校がケアンズとブリスベンに位置し、オーナーである笠原さんがオーストラリア国内で日本語教育を行う高校に足を運び、日本語を専攻する学生向けにSPCの広報活動を行っています。


オーストラリアの高等学校等で日本語を専攻している学生は、日本留学(語学)に際して本来求められる日本語試験(日本語検定試験受験)が免除となるため、SPC名古屋にはケアンズとブリスベン出身のオーストラリア人学生が大勢在籍しています。


SPC名古屋に通うオーストラリア人をはじめとする学生は、国立名古屋大学の寮を一人部屋として使用できるだけでなく、朝食と夕食が付きで月60,000円という安価でお使いいただけること、加えて夕方から行われる英会話スクールではオーストラリア人学生がアルバイト講師になれることも、オーストラリア人学生に支持されているポイントとなっています。


他にも日本とオーストラリアはワーキングホリデー協定を締結しているため、日本語検定試験(N5)をパスしていない場合でも、ワーホリビザであれば簡単に日本に行くことができることがSPC名古屋にオーストラリア人学生が集まる理由として挙げられます。


また、SPC名古屋での語学留学を控えるオーストラリア人学生は、留学前の1-3カ月間、ケアンズキャンパスの学生寮にご滞在いただくことが可能で、その期間のお食事を含む滞在費用が無料となりますが、その間は英語レッスンのアシスタントとなるため、Sun Pacific Collegeに通う留学生は言語交換なども可能で、同部屋滞在となることも珍しくありません。


日本留学を控えるケアンズキャンパスに滞在する学生は、ケアンズ郊外の高校に通う学生がほとんどですが、オーストラリアは世界的に見てもインフレが急速に進んでいるため、オーストラリア人学生やその親御様からも日本留学前のケアンズキャンパス滞在は重宝されています。


ケアンズとブリスベンキャンパスで提供がある英語クラスに関しては、オーストラリア政府が定めた規定に沿ってレベル分けを行い6段階に細分化されていますが、現実的にビギナークラスに入る方はいないため、事実上5段階でレッスン提供が行われています。


Sun Pacific Collegeの特徴の一つでもある日記は、全コースの方を対象としており、学生は一日1ページ書く必要がありますが、月曜日に書いた日記を同日中に提出することで、翌火曜日のランチタイムには添削されたものが戻ってきます。日記は各ページで個々の残存週数を確認することが可能ですが、週末も日記を書く必要があります。


日記の下部には自己採点箇所あり、個々の英語学習について自己申告できる欄がありますが、日記には個々のトラブル(SOS)などを記載することも可能であるため、講師が日記添削の上、学生サポートが必要と判断した場合は、同日記をコピーし、各担当者に共有の上、学生ケアに努めています。


留学開始後は日記を書くのに1時間程度要する学生が目立ちますが、徐々に慣れるため、2週目以降は10分程度で仕上げること可能です。


日記を添削する講師陣は、基本的に休み時間に添削を行う必要がありますが、金土日の3日分は月曜日の添削となるため、講師陣のモチベーション向上のためにも待遇を高く設定しています(オーストラリアでは基本的に国の定めに沿って給料体系が決定します)。


加えて、日記を書き始めて1週間経過したタイミングで、全ての学生が英語の本を週に1冊の読む必要が出て参りますが、個々の英語力をA~Eに分け、担当講師からレベル別に読書の指示が出されます。読書も最初は一冊読むのに1-2週間程度かかる方がいますが、徐々に慣れてくるため、1カ月も経たないうちに1時間程度に短縮することができます。


2週間に1度、担当講師によるカウンセリングは任意参加となっておりますが、マンスリーカウンセリングは参加が義務付けられていますので、講師陣も担当学生の学習進捗をしっかり把握することができ、二人三脚で留学生活を送っていただけます。


これらのレッスン外における英語学習で文法力を養うことができるため、通常レッスンに関しては会話中心となっていますが、レッスンによってはマイクやスピーカーを用いてのプレゼン等も珍しくありません。個々の日記から発表内容をリクエストされ、他の生徒の前で発表する機会も珍しくないため、生徒は良い意味で常に緊張感を持って英語学習を進めることができます。


ケアンズキャンパスには学生寮のご用意もありますが、学生寮滞在者限定で、任意の夜間クラスのご用意があり、まじめな生徒が多いこともあり、多くの学生が自主的に参加しています。夜間クラスは2名の講師が担当しており、初級~中級、中級~上級の2段階にレベルが分けられ、日常生活に生かせる実用性の高いレッスン内容となっています(週6時間)。


夜間クラスを受け持つ講師は、オンライン上で募ったオーストラリア国外出身のネイティブ講師で、3年以上の英語講師経験とワーキングホリデービザで来る方を条件としていますが、上記2つの条件を満たせば、講師であっても寮滞在が無料となり、評価によっては、通常クラスを担当してもらうこともあります。


オーストラリア国外から来た講師陣は、ワーホリメーカーで、留学生同様、オーストラリアの知識が乏しいため、生徒と一緒に外出し、観光等に出かけることも珍しくありません。


他にも学生寮には一部スタッフさんも住まいしているため、全60室のうち10室ほどが学校関係者で埋まっていますが、夫婦や家族向けの2人部屋のご用意もあります。一般学生は4人部屋もしくは6人部屋(男性のみ)滞在となりますが、異文化交流にも適した6人部屋が最も人気の部屋タイプとなっています(4人部屋・6人部屋のお部屋選択は不可)。


寮費には一日3食(週21食のビュッフェ形式)の食事が含まれているだけでなく、上記の通り6時間の補講授業が附帯しているため、学生は洗濯代(コインランドリー代:週5ドル程度)のみで留学生活を送っていただけるので、物価の高いオーストラリアでも金銭面を気にせず留学生活を送っていただけます。


学生寮は一年を通してさまざまな国籍の学生が入れ替わりで滞在することとなりますが、初めての留学ということで、境遇が近しい学生が大半となるため、異文化交流に加え、友人を作りやすい環境とも言えます。


ケアンズとは異なり、ブリスベンキャンパスは市街地中心部に位置しており、英語学習と仕事を両立している学生が目立つため、IELTSコースは敢えて夜間コースのみとしていますが、周辺に誘惑の少ないケアンズキャンパスにも真面目に学習したい方が集まってくるため、ケンブリッジコースはケアンズキャンパスのみでの提供となっています。


その他、IELTSコースではテストの出題傾向などについても学ぶことができ、英語を母国語としない学生に英語を教える教授法であるTESOLコースのご用意もあります。


上記の通り、ケアンズキャンパスとブリスベンキャンパスは立地や校風が大きく異なるため、英語初心者の方は前半をケアンズの学生寮滞在でしっかり英語を学び、中級程度レベルに上達次第、ブリスベンキャンパスへの転校を推奨しています。環境が異なる2キャンパスを有しているため、いずれかの環境が合わない場合でも転校できるメリットがあります。


ケアンズキャンパスでの学生寮滞在後、ブリスベンキャンパスに転校し、ホームステイ滞在することで、より現地を知ることができますが、学校スタッフさんからはホームステイ後のシェアハウス探しのアドバイス等もしていただくことが可能です。ホームステイ手配に際しては、学校主催のアクティビティ等を通じて、学生個々の条件に合いそうなホストファミリー手配を心掛けています。


2024年3月23日以降、学生ビザおよび短期卒業生ビザの申請要件が大幅に変更となり、現在は一部の国から学生ビザでの入国が難しくなっているため、最近は日本人学生比率が上昇傾向にありますが、その分、母国語禁止ルールを徹底するなどして、学生に英語をお使いいただける環境提供の構築に努めています。


ジュニア学生に関して、ケアンズは中学生以上の受け入れが可能で、ホストファミリーが学校まで車で送り迎えしてくれますが、ブリスベンは高校生以上のご案内となり、学生個々にご通学いただくようになります。


ケアンズキャンパス向かいには小学校がありますが、小学校内にはプールがないため、平日の午前中にケアンズ校のプールを小学生に貸し出しています。地元小学生と接点を持てることもケアンズキャンパスの特徴の一つと言えます。


オーストラリアと日本の懸け橋となっているSPCは、日本・オーストラリア国内で教育機関を運営しているため、Sun Pacific Collegeでの留学後に、卒業生がSPC名古屋に訪れることも珍しくありません。


オーストラリア国内だけでなく、他国の英語学学校でも、Sun Pacific Collegeほど読み書きを徹底する教育機関は多くないため、しっかり英語学習に取り組みたいという方に適した環境が整っています。




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