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【オーストラリア】Albright Institute来社報告


オーストラリア4都市(メルボルン・シドニー・ブリスベン・アデレード)に立地する教育期間Albright Instituteの日本人マネージャーである山野さんにお越しくださり、最新情報を中心にお話しいただきました。

オーストラリアでは最近の傾向として、以前と比べお仕事探しにお時間を要してしまう方が多いため、ワーホリメーカーや学生ビザで留学する方々の通学期間が延びています。

2024年3月23日以降、学生ビザおよび短期卒業生ビザの申請要件が大幅に変更し、ビザ申請を却下されることが非常に多くなっているため、Albright Instituteでは、タイ人学生のお受け入れをストップし、フィジー、ベトナム(25歳以下に限定)、フィリピン、コロンビア(32歳以下に限定)などの学生受け入れも制限しています。

最近は学生ビザだけでなく、観光やワーホリでもビザ発給が拒否されることがあり、日本人学生でもビザが却下されることが珍しくなく、オーストラリアの学生ビザ申請者の5人に1人が却下されているとの報告が上がっているほどです。

オーストラリア移民局では、教育機関に対してだけでなく、各国でもアセスメントレベルを設けていますが、低リスク国(アセスメントレベル1)である日本人の申請であっても、申請が通らないこともあるほど、オーストラリアの移民政策が厳しくなっています。また、オフショアに関しては、アセスメントレベル3の国からは受け入れ自体をストップしています。

Albright Instituteは各キャンパスで他校に比べ日本人学生が少ない環境でしたが、上記の内容を踏まえ、現在はメルボルンキャンパスで32%、シドニーキャンパス27%と以前に比べ高くなっていますが、ブラジル人学生が多いブリスベンと日本人が少ないアデレードキャンパスでは各5%程度に抑えられています。

Albright Instituteの英語コースに関しては、これまで一般英語に加え、IELTS、PTEの提供がありましたが、学生の需要を踏まえ、現在は全キャンパスで一般英語コースのみの提供となっています。ただし、メルボルンとシドニーキャンパスでは、VETコース(進学案件)の需要があるため、上級者向けに限定してIELTSコースの再開を予定しています。

学生受け入れに関しては、IELTSコースは6週間に一度のインテイクになる予定で、既に南米の学生向けに行っているタームブレイクは2025年より全世界の学生が対象となります。今年4月より南米の学生向けにタームブレイクがスタートしているため、同ブレイク中は学生数が60%ほどに減り、日本人学生も多くなりましたが、オンショアの学生からは情報収集の場となる日本人コミュニティが増えているなど、ポジティブなフィードバックが数多く上がっています。

タイムテーブルに関しては学生の声を踏まえ、月曜日~金曜日(週5日)から新たに月曜日~木曜日(週4日)に変更となりましたが、変更後は金曜日~日曜日まで3連休となったため、家探しや仕事探し、旅行などに十分な時間を割けるということに加え、元々、金曜日の出席率がよくなかったこと、更にアクティビティも木曜日開催が多かったため、学生からの評判は上々です。

ビザの発給率を踏まえ、ビジネス系の専門コースはマーケティングのみに変更となりました。日本人学生には初心者でも馴染みやすいクッカリーの人気が最も高く、マネジメントコースもGTEに繋げやすいため評判ですが、ITは専門的な内容となるため、毎日勉強しないと着いていくことが難しくなっています。新たにコミュニティサービスが今年7月からスタートしますが、現在は卒業ビザが発給されないため、スポンサー探しが必須となります。クッカリーとコミュニティサービスは単位取得に際して、実習を受けていただく必要がございます。

オーストラリア国内に数多く位置する州立の職業訓練専門学校のTAFEへの進学を目指す学生もいるため、英語コースからTAFEへのパスウェイについては、現在前向きに学校内でお話しが進められています。

Albright Instituteの授業料金が他校に比べ、大幅に安価な設定となっている理由として、専門学校附属ということが挙げられますが、その他にアクティビティを毎日実施していないことが挙げられます。同校のアクティビティは週1回となっているため、人件費を大幅に削減できることから、結果として授業料金を抑えることができています。

アクティビティは月1回の頻度で行われる遠足やMovie Dayに加え、今月は学生が個々に自国の料理持ち寄ってInternational Food Dayが開催されましたが、大変な盛り上がりを見せました。

エクストラクラスに関しては、生徒からのフィードバックをもとに内容を決定しているため、実用性の高いものが多く、現地就労に役立つEnglish for Work、発音矯正クラスなどが多くなっています。エクストラクラスの提供はメルボルンとシドニーキャンパスで月2回、ブリスベンとアデレードキャンパスは月1回となっていますが、学生数と需要に応じて、今後変更となる可能性があります。

他にも、モーニングとイブニングの各受講時間帯で、先生が優秀学生を推薦の上、学校コーディネーターに選出された場合、50ドルのギフト券が進呈されますので、まじめに英語学習に取り組む学生が大変多くなっています。

メインキャンパスであるメルボルン校はこれまで入居するビルの2階にレセプションを構えていましたが、グランドフロアに移動したため、新入生からも迷わないなどといったポジティブなフィードバックが多く寄せられています。

メルボルンキャンパスには山野さんが常勤していますが、新たに日本人女性がパートタイムスタッフとして加入しました。新スタッフさんはワーホリ+学生ビザ+就労で現地生活歴10年ほどのキャリアを有しているだけでなく、メルボルンキャンパスには、日本語堪能なオーストラリア人スタッフもいるため、サポート体制が充実しています。ただし、日本語堪能なオーストラリア人スタッフは小学校教員になることが決まっているため、期間限定でのサポートとなります。

上記の通り、2名の日本人スタッフさんに加え、日本語堪能なネイティブスタッフがおりますが、留学生にはまず、英語での相談を推奨しており、どうしても英語では伝えられない場合、初めて日本語相談をするようご案内しています。

現在、英語コースを受講中の学生は、メルボルン500人、シドニー・ブリスベン各300-350人、アデレード150人と以前に比べ少なくなっていますが、VETコースの学生は減っていないため、以前のように活気に満ちた雰囲気は変わらず、経営も安定しています。

毎週火曜日にメルボルンキャンパスで開催されている日本人学生サポートサービスは、これまで他キャンパス(シドニー、ブリスベン、アデレード)の学生もオンライン参加が可能でしたが、オンライン参加者数が非常に少ないため、メルボルンキャンパスでの対面提供のみとなりました。同サービスには、Albright Instituteの卒業生が参加することも珍しくなく、卒業生からは最新のファーム情報等について話しがあることも珍しくなく、ファームの連絡先をもらえることもあります。卒業生と在校生が繋がる環境でもあるため、学校卒業後も学生同士で連絡を取り合い、Albright Instituteの輪が学校外でも広がっています。

Albright InstituteはNEAS加盟校であるため、NEASが定める「12週1ターム」でレッスン提供を行っていますが、最近は1タームを短く設定する学校も少なくないため、NEASとお話し合いの上、今後は「10週1ターム」に変更予定です。

教材は幅広い現代的なトピックが特徴で、学習者は実際の文脈の中で英語を学ぶことができる「Cutting Edge」を使用していますが、今後はAlbright Instituteが独自開発しているオリジナル教材に切り替わる予定です。

最後に、Albright Instituteでは、スタディメルボルン(現在改装中)やスタディアデレードと懇意にしており、スタッフさんが日本人学生を連れて、イベントに参加することも珍しくありません。スタディメルボルンは現地の日本人会でも紹介があり、弁護士相談等も受け付けています。

Albright Instituteメルボルンキャンパスには、日本に住んでいた経験を有し、日本を贔屓にするオーストラリア人スタッフさんもおり、不定期ながら日本人学生を現地校見学にお連れいただけることもあります。

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