2024年10月 CELLA UNI Campus視察報告
CELLA UNI Campus(以下、同校)に、私個人としては約6年半ぶりに訪問させていただき、日本人スタッフのRISAさんにご案内いただきました。
2017年1月にセブのタランバンエリアに開校した最大受け入れ人数100名の中規模校で、ESLコースに加えて、他校にはないTESOL(英語教授法)も提供しています。
周辺は大学や高級住宅街があるエリアとなっているため、落ち着いた環境の中で英語学習を進めることができます。
キャンパスツアーの前にオフィスにて同校の魅力や特徴について詳しくお話を伺えました。
講師トレーニングの際に、国ごとの文化についてしっかりと頭に入れいます。「どんなクレームが起きやすいのか?」「どういう姿勢がよくないか?」はたまた、国ごとの教え方や対応の仕方にいたるまで講師全員で共有していることが特徴です。
食事の満足度を上げるため、日本人スタッフのRISAさん自ら、朝食メニューの考案までされています。本来は、学校マネージャーの業務ではありませんが、業務の垣根を超えて学校をより良くしていこうという姿勢が素晴らしいと感じました。
オフィスと同フロアにはランドリーエリアがあります。洗濯は月曜~金曜の朝昼晩1日3回出すことが出来、基本的に2日以内に返却されます。
朝は9:30~10:30、昼は12:00~13:00、夜は16:30~17:30に営業しています。1kg/50ペソで2kg~出すことが可能です。
ランドリーエリアの横には簡易売店があり、飲み物やお菓子を購入することが出来ます。
手持ちの現金が無くとも右側の紙に購入したものと名前などを書けば、スタッフがデポジットから差し引いて計算してくれます。生徒のマナーが良くモラルが高い校風でなければ機能しないシステムです。
訪問時には80名ほど在籍しており、日本人35%、韓国30%、ベトナム10%、中国5%、台湾20%の国籍バランスとなっておりました。通年で日本人比率が低いことも特徴です。
マンツーマンルームの廊下です。選択式のグループクラスも特徴の一つで、ネイティブレッスンを選択することも可能です。ネイティブ講師については後述いたします。
マンツーマンルーム2部屋に一台の割合で日本製(ダイキン)のエアコンを取り付けるなど学習環境にもこだわっています。
屋上の卓球台です。屋上でWi-Fiに接続することも可能です。
同じく屋上のビリヤード台です。
屋上のトレーニングジムです。
屋上のラウンジスペースです。
屋上からの景観です。大型ショッピングセンター(ガイサノモール)も見えます。徒歩5分圏内です。ガイサノモールまでの道中に両替所もあり、大変便利な環境です。また、セブで最も有名なASフォーチュナストリートまでも車で15分という好立地です。
EOP(母国語禁止)ゾーンです。EOPに関しては両キャンパス、アカデミックエリアでのみ実施されており、特にペナルティなどといったルールはありません。同キャンパスでは、これからスパルタ化させていく過程の中で、より厳しいルールが決まるかもしれないとのことです。
こちらは自習室です。真面目に勉強できる環境である同校では、自由時間に自主的に勉強している生徒比率が非常に高いです。放課後に外出する生徒が多い学校も多い中、ストイックに勉強しているのも一つの特徴です。
講師の勤続年数も長く、在校歴が2番目に長い先生でも2012年~勤続年数12年を超える大ベテランです。Risaさんがお勤めになって1年半以上経つそうなのですが、半数以上の先生は少なくとも1年半以上のキャリアを持っているそうです。
フレンドリーで明るい先生が多く、短時間のビジターの私ですらとても居心地が良かったです。もし万が一、先生と合わなかった場合も週に1回は先生を変えることができます。
ヘッドティーチャーが明るい性格で3グループに分けてしっかりと組織化しています。なお、基本的に正規雇用ですが、ピークシーズンのみ臨時雇用はあります。
また、新しい講師のトレーニングはプレミアムキャンパスで行われ、2024年9月からはクオリティコントロールチームも発足しました。講師レベルのさらなる底上げを目的としています。
新しい講師はデモクラスに合格すると画像のような証を発行していただけます。採用担当の主観だけでレッスンを任せるのではなく、客観的な基準をクリアした講師のみレッスンを担当しているので安心です。
勤続年数5年を超える(2019年~)アメリカ人ネイティブ講師です。2024年10月現在、ユニキャンパスに1名、プレミアムキャンパスに2名アメリカ人ネイティブ講師が在籍しています。
また、デパートメント(科目)ごとに講師を分けていないことで、どの講師もすべての科目を教えることが出来る点も魅力です。テキスト内容をどの講師も熟知しているため、例えば当日にスピーキング科目をやりたいといった場合でも対応が可能となります。
教材について補足ですが、TESOL/ACE/ワーホリコース等の同校にしかないコースはすべて独自開発教材となります。IELTS/TOEIC/TESOLの先生は特別コースの講師となっており、特別コースのトレーニングを終えた先生から質の高いレッスンをご受講いただけます。
「TESOL」コースもあります。「TESOL」は英語教授法といって英語を教えるための資格取得が可能なコースです。
入学基準もTOEIC700点以上(入学前の事前インタビューあり)とやや高めですが、カナダのコンコルディア大学と同じカリキュラムとなっており、フィリピンの現地大学生も同プログラムを導入しています。出席率が98%という驚異的な数字で、真面目にご受講されています。
校内にはクリニックもあり、毎週火曜日にドクターの往診サービスが受けられます。
授業やテストの確認事項はこの掲示板で行っています。訪問中にも次々と生徒さんが来られてました。
ベストティーチャーを掲示するだけでなく、最優秀生徒や、一番スコアが伸びた生徒までしっかりと表彰しています。モチベーションアップに大きく寄与していると思います。
スタッフルームにて、講師たちが丸つけを真剣に行っていました。レベルテストの後は空きコマの講師が丸つけを担当するシステムになっています。
プログレステストの結果を少しでも早く知りたいというリクエストが多い同校では、テスト後、迅速に取り掛かかっているそうです。真面目な生徒が多い学校ならではの取り組みです。
続いて学生寮フロアです。同校はお部屋内にWi-Fiがなく、インターネットは共用部のみ(7階と屋上のみ)となっています。この点が唯一のデメリットとなります。
電子レンジもご利用いただけます。個人情報の関係で撮影は控えたのですが、この上の掲示板に過去の退学者を貼りだしておりました。門限破りと平日旅行を繰り返したそうです。退学者を隠すことも出来る中、歴史からも学ぼうという校風を感じました。
こちらは1人部屋です。私の見解では6年半前に泊めていただいた時からそこまで変化(老朽化)は感じなかったのですが、施設に対するイメージギャップを持つ方がいらっしゃるのも事実だそうです。
冷蔵庫、シャワールーム、内窓があります。こちら側の学生寮は外窓がなく換気できないことも稀に意見が挙がるそうです。※反対側は市街地側になっているので窓も開放できます。
ダイキン製のインバーターエアコンも完備です。静音性・冷却性に優れています。
シャワールームの入口にフックが付いているのが便利そうです。
シャワーとトイレが分かれています。
こちらがシャワールームです。シャワーの水圧も強く、すりガラスがあるので水の侵入も防げます。
こちらがトイレです。残念ながらトイレットペーパーは流せません。
学習机とクローゼットです。
クローゼットの中はこんな感じです。
2024年10月21日に、待望のプールがオープンしました。校舎の真横に新設した施設になります。
プールサイドもお洒落です。
プールの目の前にカフェテリア(食堂)があります。
こちらがカフェテリア(食堂)の建物です。
インテリアもすべて新しく、出来たばかりの独特の香りがしました。
食事について補足ですが、外部ケータリングをやめて、現在はキッチンシェフを雇用しています。
外部ケータリングをやめた際にそのままキッチンスタッフが残って携わっている方もいるそうです。
また、2006年~同校のキッチンを守っているスタッフも在籍しています。
ウォーターサーバーはもちろんですが、ジュースサーバーもあります。
天井も開放的で、照明にもこだわりを感じました。
まだ食事の準備中のタイミングでしたが、麻婆豆腐(?)が食卓に並んでいました。同校は過去に、セブの情報誌「Cebu Pot」に、セブの語学学校の美味しい食事9選にも選ばれたこともあります。
虫除け用の家電まで準備があります。さらに新たな虫除けマシーンをすでに発注済みとのことで、食事中の虫発生問題にも、しっかりと対策している学校です。
ちょうど食事の搬入のタイミングでした。この車で温かいお食事を運んでいます。
学校の建物1階にも別のカフェがあります。同じく1階には銀行もあります。ショッピングモール(ガイサノ)までも徒歩5分で行くことができ、その手前には両替所もある大変便利な環境となっています。
目を引くような差別化ポイントを見つけるのが難しい代わりに、総合点が非常に高い学校です。食べログで例えるならば、オール4.5のようなイメージです。2025年からはユニキャンパス、プレミアムキャンパスでターゲット層を明確に分け、より自分と似た志向の生徒と交流することができます。