クレジットカード付帯保険
海外保険の加入は必須ではありません(ニュージーランドは加入必須、他国も一部の学校は加入必須)が、病気や交通事故などは予測ができるものではありません。
また、入院までいかずとも、海外の慣れない環境で体調を崩し、病院に行きたいけれども保険がなくて我慢してズルズルと悪化してしまい、留学が無駄になってしまったり・・・ということも充分考えられます。
実際に、外務省海外安全ホームページでもクレジットカードに付帯している保険では補償として決して十分ではないと記載しております。
・外務省海外安全ホームページ(海外旅行保険加入のおすすめ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html
例えばフィリピンでは、保険が無ければ、ある程度の現金を持っていない場合は診てももらえません。逆に保険証券があれば、大抵は治療・救援が無制限なので、露骨にVIP扱いになります。
最近、『クレジットカードの無料保険で大丈夫ですか?』というご質問いただく機会が多いので、情報をおまとめいたしました。『保険は節約すべき!』とか『クレジットカードで充分!』というネット情報も非常に多いですが、知らずに現地で困ったことにならないよう、よくご覧ください。
クレジットカードの付帯補償対象者 | ・90日以内の海外留学をする方 |
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海外旅行保険への加入対象者 (推奨) |
・91日以上の海外留学をする方 ・91日以上のワーキングホリデーを予定している方 ・91日以上日本に戻らず、海外に長期滞在を予定している方 |
※91日間以上海外に滞在する人は、海外旅行保険に加入を推奨しております。
(クレジットカードに付いている海外旅行保険は最大でも90日間(3ヶ月間)以内しか対応していないため)
クレジットカードの付帯補償のみの場合のトラブル事例
下記のようなトラブルに対して、すべて自分で対応しなくてはなりません。
事例1.海外留学中に入院費/治療費が発生したとき
(お客様の声)
『クレジットカードにセットされている海外旅行保険の治療費では足りなかった!』
事例2.ケガ・事故・病気・盗難など、海外でトラブルにあったとき
(お客様の声)
『その場で自分で立て替えて、帰国後保険金を請求しました。また、トラブルへの対応はすべて自分でしました。』
事例3.空港で、手荷物遅延や航空機遅延が起きてしまったとき
(お客様の声)
『空港で手荷物が届かなかったり、飛行機が運休になったが、すべて自分で対処しないといけなかった。』
クレジットカード付帯保険では受けられない補償が受けられる
補償1.旅行中でのケガや病気のときに
クレジットカードにセットされている海外旅行保険の治療費では足りない場合があります。オーストラリアで骨折し、手術した後に3日間の入院が必要だったとします。
[例]骨折の場合
骨折治療費 | 140万円 |
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クレジットカード治療費限度額 | 50万円 |
自己負担金 | -90万円 |
このように、治療費が140万円だった場合、クレジットカードの治療費限度額は50万円ですので、90万円は自己負担になってしまいます。
海外旅行保険なら自己負担は0円です。
補償2.トラブル時の対応と支払い
クレジットカードの基本はすべて自分で対応し立替払いし、帰国後に請求します。
海外での起こりうるトラブル例
- ケガや事故(傷害)
- 病気
- 法律上訴えられる
- 盗難や破損
- 手荷物破損
- 航空機遅延
このようなトラブルが起きたときに、現地の言葉で説明し、病院の手配から病状の説明もすべて英語、さらには立替払い(カード限度額を超えた場合は現金で負担)、救援者の渡航・ホテルの手配もすべて自分で対応、フライトトラブルの際もホテルや飛行機の手配も自分で対応する必要があります。海外旅行保険なら24時間日本語で対応可能です。
補償3.不測の事態への対応
次のような不測の事態でも心配する必要はありません。(※加入プランにより異なる。)
テロや天災
滞在国でテロが起きたり、深刻な伝染病(SARS等)が蔓延した場合、日本政府の命令で帰国することになります。この場合の帰りのチケットは日本政府が負担してくれるわけではないので、自分で再度手配しなくてはなりません。
緊急歯科治療費用
段差などで転んで歯が欠けてしまった場合の緊急治療などにも海外では高額の医療費が掛かります。
現地で借りた自動車(自転車)で事故を起こしてしまったときの対物や対人補償
相手側(外国人)をケガさせてしまったり、器物を破損してしまった場合もクレジットの場合は補償がないケースがあったり、事後対応もすべて慣れない言語でやり取りする必要があります。
海外旅行保険が付帯のクレジットカードの注意点
クレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合もありますが、付帯していても保険が適用される内容もさまざまあることから、内容をすべて確認しておく必要があります。
注意点1.保険金額に注意する
1番利用される障害・疾病になった場合の補償額が低く、その他項目の補償額の確認が必要です。死亡した時だけ保険が適用され、生存している間は保険料が一切、支払われないという保険タイプもあります。また、旅行先の国によって治療・診察費も異なりますので、自己負担金額が莫大になってしまう可能性もあります。
特にクレジットカード付帯の保険では疾病・傷害に対する補償額・内容が不十分な場合が多いので注意が必要です。
※推奨は新型コロナ治療可能で補償額35000USD以上
※三井住友VISAプラチナカードで疾病の補償額が500万円となります。
注意点2.自動付帯と利用付帯に注意する
キャッシュカードに付帯する海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。特に利用付帯になると、旅行先でカードを使用した後でないと補償が受けられなかったり、該当カードで航空券代金やホテル代金の支払いが必須の場合もあるので、事前確認が必要です。
※自動付帯か利用付帯か、利用付帯であれば保険適用条件がカード毎に異なるので、その点も併せてご確認ください。
注意点3.有効期限に注意する
海外旅行保険の多くは、有効期限が90日であることが多く、クレジットカードに付帯している期限には、まれに60日であることもありますので、注意が必要です。
まとめ
クレジットカードの付帯保険の場合は保証範囲や適用条件などは必ずお客様ご自身で把握していただき、カバーされない分のリスクがあることをご承知の上ご渡航いただいております。